15年前にご両親がイチゴ農家を始め、その背中を見て本当に大変な仕事だ…と、思っていたという渡部嘉久さん。「以前は別の職業に就いていたのですが、前職の社長さんの理解があり、相談に乗ってくれたり冷凍庫を貸してくれたり。そんな中で加工品開発にチャレンジし、いちごシェイクができ上がりました」。イチゴ農家の作るいちごシェイクは出店したイベントで大評判となり、「いちご日和」の名前が売れ始めました。その後、会社を辞めて就農。現在では父が苗の管理、母が苗の手入れとイチゴ狩り、自身も収穫と配達、奥様が店舗の運営と家族で農園を経営しています。繁忙期に青果の出荷量を調整し、たくさん採れる時期に収穫したものを冷凍保存。そして、青果のない夏にシェイクやかき氷として提供することで、お客さんに喜ばれるようになりました。お金をかけずに農業を始め、できることは自分たちの力でどうにかする。家族の絆、地域の協力、そして東温市のおいしい水と環境の力を得て今日もおひさまとにらめっこ、おいしいイチゴづくりに日々はげんでいます。