SAKURA seleft EHIME TOON

ファーマーズテーブル ふだん着の食卓
PRODUCER DATA
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ジェイ・ウイングファーム

畑こそが“知の拠点”
適地適作で地域文化を耕す

「ジェイ・ウィングファーム」の農場がある東温市北野田は、道後平野の真ん中、石手川と重信川に挟まれた広大な扇状地です。「この辺りは海風と山風が交差するところ。土地に合った麦が看板商品です」と、代表の牧秀宣さん。1993年から米や雑穀の生産をし、加工販売まで一貫した経営で農業と社会の関わりを考え活動を続けてきました。田畑越しに望む石鎚山、澄んだ空気や今なお、わずかに残る農村の風景や文化。生まれ育った好きな街、その景色を次代につなぐため土地を耕し、昔ながらの米・麦の二毛作にこだわりながら雑穀類の栽培にも取り組んでいます。近年の健康ブームで雑穀や古代米に注目が集まっていますが、需要が上がると市場の相場は下がる。そこに左右されないための品質と粘り強い経営姿勢。「辞めることはたやすいですが、なかなか元には戻らない。私たちができるのは適地適作で作り続けること」。
志を同じくする仲間と連携し、支え合い繋いでいく。麦の収穫は5月ごろ。一面が黄金色や紫色に染まった、絶景の麦畑が見られるそうです。

ジェイ・ウイングファーム

〒791-0215 愛媛県東温市北野田711-4
TEL.089-964-4190

主要生産作物
水稲、麦、雑穀(黒米、押はだか麦、もち麦など)、露地野菜
  • 「今の若い人たちは捨てたもんじゃないよ」と牧さん。変わらないために変わる、原点回帰の農業が社会に還元されつつある

  • 農園で草を食む2頭の馬。市内でありながら心やすらぐ、なつかしの農村風景が広がる